ニーズの概略

ペプシコ社は無糖、無脂肪、無添加であるコーティング及び結合用シロップを求めています。


背景/詳細

無添加で栄養価の高い製品に対する消費者の要求と、食品規格の規制の強化により、ペプシコ社は無糖、無脂肪、無添加であるコーティング及び結合用シロップを求めています。シロップは、シリアルバーやグラノラ製品に使われます。官能特性は、可能な限りコントロールサンプルに近く(レシピ提供)、スケールアップ可能である必要があります。なお、糖アルコールとアルロース(希少糖)には興味がなく、本技術募集では対象外となります。

技術要件:

主要な成功基準として以下の項目を満たすことが求められます。

  • 以下に列挙するプロトタイプ(プロトタイプの成果物を参照)
    • コントロールサンプル(以下に配合記載)の質感に合わせること
    • 食品として消費可能であること(すべての成分は食品グレードであること)
  • コーティング及び結合用のいずれか一方又は両方のシロップを開発し、プロトタイプを提供すること
    • 乾燥工程が適用されるコーティングシロップ(グラノーラのような製品)
    • ベーキング/乾燥過程が不要でバー形状を保持する必要がある結合用シロップ(シリアルバー)
    • フレーバーや含有物、菓子類をプロトタイプに追加する必要はない(本技術募集とは別にフレーバー作業が必要になることを想定しています。)
  • 成分表と処方

プロトタイプの成果物:

プロトタイプは次の要件を満たしている必要があります。

必須要件:

  • 原材料が無添加であること(“Whole Foods Unacceptable Ingredients for Food“の定義に準拠)さらに、糖アルコールとアルロース(希少糖)は不使用であること。
  • 食塩無添加であること
  • 香味料、シーズニング、スパイス、高甘味度甘味料(ステビア、モンクフルーツ、スクラロースなど)を使用しないこと
  • 脂肪無添加であること:加工中に食品に追加される固体または液体脂肪、または脂肪が追加される成分など
    • 避けるべき成分:植物油、ショートニング、部分硬化油、ナッツバター(脂肪を加えたもの)など。
  • 砂糖無添加:加工中に食品に添加される単糖および二糖
    • 避けるべき成分:蜂蜜、砂糖、ブラウンシュガー、糖蜜、およびシリアルまたは砂糖ベースのシロップ

必須ではないがあると良い:

  • 結合成分により甘さが提供される(必須ではない)
  • すべてのターゲット属性を測定する(ターゲット属性については以下を参照)

賞味期限:

  • プロトタイプは少なくとも常温で6ヶ月の賞味期限を持つこと(実際の賞味期限試験は別途実施する)

【ターゲット属性】

<グラノラ>

  • 外観:自由流動性、塊なし、コーティング、わずかに褐色の粒子、べたつきなし
  • 細粒:重量の10%未満がスクリーンサイズ3に残る(3175ミクロン/ US STD 1/8 / 0.125インチ)
  • 最終水分:2-4%
  • フレーバー:指定なし

<バー>

  • 外観:処理時にバーがバラバラにならず、わずかに光沢がある
    最終水分:7%以下
  • 水分活性:0.5以下
  • バーの密度:コントロールサンプルから+/- 8%であること
  • バー重量:コントロールの+/- 10%であること
  • フレーバー:指定なし

【コントロールサンプルの配合】

配合:

内容物  量(g/100g)
菜種油   20%
水    30%
三温糖   50%

シロップの作り方:

  1. ダブルボイラーでゆっくりシロップを加熱
  2. 水を38°Cに熱する
  3. 三温糖をゆっくり加える
  4. 砂糖が溶けるまで熱し(48°C)、混ぜ続ける
  5. 菜種油をゆっくり加え、65°Cまで熱し続ける

製品の作り方:

  • シロップの乾燥率は、グラノラ20% シロップ80%
  • 介在物は加えない

かき混ぜ:

  • グラノラ:ヘラ付きのハンドミキサーを使って低速で30秒混ぜる

焼く:

  1. オーブンを使って焼く
  2. 焼き時間はオーブンによって異なるので焦げないように調整する
  3. グラノラ:ベーキングシートをひいて150°Cで15〜30分
  4. 冷ましてから密閉可能な袋に入れる

望ましい連携形態:

  • フレキシブルです。相談に応じます。

 

PepsiCo について

ペプシコ社は、Pepsiだけでなく、QuakerGatoradeTropicanaFrito-Layなどのグローバルブランドを持つ世界をリードする食品・飲料メーカーの一つです。

ペプシコ社の研究開発部門のオープンイノベーションへの取組は、製品開発の上流レベルで積極的に外部技術を取り入れています。新規の技術獲得のために外部機関との共同研究や戦略的な連携を積極的に進めています。現在、特に自社の製品ラインアップに大きなインパクトを与えるような新規技術の探索に力を入れています。