ニーズの概略

小林製薬が、擦り傷や切り傷、やけどなどの外傷が治癒した後に生じる皮膚上の色素沈着の評価に適した動物モデルを探しています。


背景:

擦り傷・切り傷・やけどなどの外傷が治癒した後に生じる皮膚上の色素沈着は、傷あととして残ることから、有効な治療法が求められています。この領域において、小林製薬は2010年に一般用医薬品の販売を開始し、現在でも新製品の開発に注力しています。開発においては有効成分の評価が必要になりますが、紫外線誘発性の色素沈着に特化した動物モデルが存在する一方で、本件に適したモデルは現在のところ見つかっておりません。そこで本募集では、傷誘発性の炎症後色素沈着の評価に適した動物モデルを求めることにしました。


求める技術:

  • In vivoで傷誘発性炎症後色素沈着に対する改善効果を評価できる
    • サンプルを塗布した際の効果を確認できる
  • 現時点で評価系として確立されていれば望ましい
    • サンプルを評価する準備ができている
  • 評価技術の信頼性を示す証拠があれば望ましい
    • 査読付き学術論文で報告されている、など

対象とならない技術:

下記の技術は今回の募集の対象外とします。

  • In vitroや臨床試験によって評価する技術

期待するパートナー:

例えば医学・薬学・分子生物学などに属する下記のような研究者からの提案に期待していますが、その限りではありません。

  • 傷誘発性炎症後色素沈着を再現した動物モデルを扱う研究者

提案者の機会:

有望な提案者に対して以下の機会をご提供いたします。

  • 共同研究もしくは研究委託(1件当たり最大で300万円)

提案に必要な情報:

  • 技術の特徴:(応募される技術の概要)
  • 開発段階:(応募される技術の開発段階を下記から選択)
      • 動物モデルの作成方法に関するアイデアのみ
      • 動物モデルの作成方法を実験室レベルで実証済み
      • サンプルを評価できる動物モデルを保有中
      • サンプルの評価をサービスとして提供中
      • その他(内容を記載)
  • 共同研究または研究委託に必要な費用:(希望される金額を記入)
  • 画像や図表(必要に応じて)

本技術募集の受付は終了しました。

小林製薬 について

小林製薬グループは「“あったらいいな”をカタチにする」というブランドスローガンのもと、お客さまの生活・健康上のお困りごとを解決し、快適な暮らしに貢献すべく新製品を作り続けてまいりました。現在その領域は医薬品のみならず、芳香/消臭剤・栄養補助食品・オーラルケア/スキンケア製品などの他カテゴリーに拡大し続けております。

そうした背景もあり、弊社も単独での技術開発の限界を認識し、大学や研究機関など社外組織との協業を積極的に活用、中長期での研究開発を進めてまいりました。 そして数年前より更なる研究開発力の強化や新規事業の創出を目的とし、組織的なオープンイノベーション活動に取り組み始めました。 弊社は日本国内には未だ有効活用されていない様々なシーズが眠っていると考えており、それらを長年弊社が培ってきた顧客目線に立った製品コンセプト開発と組み合わせることで、より価値のある製品を創出できると考えています。