ニーズの概略
1. 募集の背景とメッセージ
アステラス製薬は、従来の疾患領域(Therapeutic Area)に縛られることなく、バイオロジーの知見と、最適なモダリティ(創薬技術・手法)を組み合わせ、未充足の医療ニーズ(Unmet Medical Needs)に応える「Focus Areaアプローチ」を推進しています。 私たちは、日本の優れたアカデミアの基礎研究や、スタートアップが持つ革新的なプラットフォーム技術を統合し、「Science to Value(科学を価値に変える)」を共に実現するパートナーを求めています。
2. 重点募集分野(Primary Focuses)
① 視力喪失と再生(Blindness and Regeneration)
失明の危機に瀕する患者さんの視力回復・維持を目指し、細胞治療や遺伝子治療を用いた根治的治療法の開発に注力しています。
-
重点ニーズ: * 網膜変性疾患(加齢黄斑変性、網膜色素変性症等)に対する細胞療法
-
視神経再生を促す革新的なバイオロジー
-
眼科領域に特化した次世代デリバリー技術(AAVベクター等)
-
視機能を客観的に評価する新たなバイオマーカー
-
② 遺伝子制御(Genetic Regulation)
遺伝子治療の先駆者として、単一遺伝子疾患からより複雑な疾患への適用拡大を目指しています。
-
重点ニーズ: * 筋肉疾患、中枢神経疾患、腎疾患をターゲットとした遺伝子治療
-
次世代のAAV(アデノ随伴ウイルス)カプシド工学および非ウイルス性デリバリー技術
-
組織特異的な発現制御技術(プロモーター工学)
-
大規模かつ高効率な遺伝子治療薬の製造プロセス技術
-
③ がん免疫(Immuno-Oncology)
既存の免疫チェックポイント阻害剤で効果が不十分な「コールド腫瘍」を「ホット腫瘍」へ変える、次世代のがん免疫療法の構築を急いでいます。
-
重点ニーズ: * 腫瘍微小環境(TME)の免疫抑制を打破する新規標的およびモダリティ
-
細胞内抗原を標的とするTCR(T細胞受容体)様抗体や二重特異性抗体
-
固形がんに対する多機能CAR-T細胞療法
-
自然免疫系を活性化する新たな免疫調整剤
-
④ 標的タンパク質分解(Targeted Protein Degradation: TPD)
従来の低分子医薬ではアプローチ困難だった「Undruggable(創薬不可能)」な標的タンパク質を、分解・除去するプラットフォームを強化しています。
-
重点ニーズ: * 新規のE3リガーゼ・リガンドの探索と最適化
-
脳血液関門(BBB)を通過可能なタンパク質分解誘導剤
-
特定の組織や細胞でのみ機能する条件付き分解技術
-
TPDに特化した計算科学・AIによる分子設計技術
-
3. パートナーシップの形態
私たちは、提携のフェーズに合わせて柔軟かつ迅速な意思決定を行います。
-
共同研究・委託研究: 初期段階のシード探索から、POC(概念実証)取得まで。
-
ライセンス・イン: 開発早期から臨床段階にあるアセットの導入。
-
戦略的投資: アステラス・ベンチャー・マネジメントを通じたスタートアップへの出資。
-
エコシステム活用: 湘南ヘルスイノベーションパーク(iPark)等での施設共有やメンタリング。
4. 対象となる閲覧者の皆様へ
-
大学・研究機関の研究者様: 独自のバイオロジー知見や、新しい標的の提案をお待ちしております。
-
産学連携コーディネーター様: 貴機関が保有する眼科、遺伝子治療、がん領域の特許ポートフォリオとの照合をお願いします。
-
スタートアップ・企業R&D担当者様: 弊社の創薬アセットと貴社のプラットフォーム技術を組み合わせた、相乗効果のある連携案を歓迎します。
お問い合わせ・提案窓口
詳細なニーズの確認や、研究提案の送付は、Nikola内のフォームまたはJTG Webサイトから受け付けています。
astellas pharma について
アステラスは、当社のビジョンと価値観を共有し、専門領域を補完し、科学の潜在的な競争優位性を高める意欲的な組織とのパートナーシップ構築において、独自の長期的な戦略的視点を持っています。
当社はダイナミックかつ創造的なアプローチで提携の潜在能力を最大限に引き出し、創薬研究・開発・商業化のいずれを目的とする場合でも、各協業に最適化された柔軟でカスタマイズされた構造を構築します。
グローバルな規模と能力に加え、起業家精神にあふれ機敏な働き方を組み合わせることで、現在および将来のパイプラインを牽引するビジネスチャンスに迅速に対応します。