スタンフォード発のスタートアップ、創薬AIプラットフォームの商品化に向けて2億ドルを調達

スタンフォード大学のスタートアップが、低分子創薬の速度を劇的に速める可能性のあるAI技術を商業化するため、2億ドルのシリーズB資金調達を完了しました。

Genesis Therapeutics社は、GEMS(Genesis Exploration of Molecular Space)と呼ばれるAIプラットフォームを開発しました。このプラットフォームは、「多種多様な難治性タンパク質をターゲットとする治療困難な疾患のための」低分子化合物を生産するように設計されている、と最高技術責任者(CTO)であるベン・スクラーロフ氏は言います。

「伝統的に、機械学習は我々の分野で計算をスピードアップさせる非常に効果的な方法でした。しかし、それは基本的に既知の化学物質間を補間することに限られていました。「物理学的手法は、第一原理から分子間の関係を導き出すという点では比較的優れているのですが、これまでに見たことのない新しいタンパク質の標的に対して一般化するのが難しく、また、実行速度も非常に遅いことが多いのです」。

AIエンジンと物理学に基づく計算化学の広範な知識を組み合わせることで、Genesis Therapeutics社は「低分子創薬に両方の世界のベストをもたらします」とスクラーロフは言いいます。

今回の資金調達ラウンドは、アンドリーセン・ホロウィッツと米国を拠点とする非公開のライフサイエンス・ベンチャー投資家が共同で主導しました。Genesis Therapeutics社はこの資金で臨床試験段階に移行し、AIプラットフォームを拡大してさまざまな治療領域で新たな標的をスキャンする計画です。

ソース:MedCity News


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