UCLのスタートアップが合成データを生成する技術の商業化に向けて730万ポンドを調達

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)発のスタートアップ「Hazy」が、個人情報を含まない合成データを生成するAI技術の商業化に向け、730万ポンド(約12.3億円)を調達しました。

この技術により、企業はプライバシーの問題で制限されていたデータにアクセスできるようになります。合成データと呼ばれる複製されたデータは、グローバル企業の業務を変革する可能性を持っています。UCLビジネス(UCLB)とUCLテクノロジー・ファンドはHazyを支援しており、Conviction VCが主導し、マイクロソフト、ウェルズ・ファーゴなどからの投資を含む今回の資金調達ラウンドにより、グローバルな商業化に向けた技術のさらなる発展が可能になります。

経験豊富なソフトウェア起業家によりHazyは、データの匿名化を自動化するスマートソフトウェアを開発する企業として2017年に設立され、2018年にはMicrosoft Innovate AI prizeを受賞するなど、すでにその認知度を高めてきています。同社は業界に革命を起こすことを目指し、その画期的なAI研究と商業的インパクトで賞賛を集めています。

大学は、Hazyを商業的・社会的に大きな利益をもたらす先駆的なAI研究企業であると捉えています。UCLがHazyに与えた支援は、イノベーションを加速させる可能性の高い企業を市場に送り出す上で、大学が重要な役割を果たすという好事例であると見ることができます。


UCLBについて:

UCLBは、UCLの技術移転オフィスです。UCL発の研究やイノベーションを実世界のアプリケーションやベンチャーへの変換の促進を目指しています。UCLBは、研究者の知的財産の保護、ライセンス契約の交渉、スピンオフ企業の設立などをサポートしています。その活動により、大学発ベンチャー企業の設立や、さまざまな技術の商業化において、技術分野を横断して成功に導いています。UCLBは、UCLのイノベーションとアントレプレナーシップを推進する上で重要な役割を果たしています。


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)がニュースの要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外から発信されたニュースの場合)した上で提供しているものです。

Source:  Mirage

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