参加しました!“BIO International Convention 2018”

64日~7日にかけて米国ボストンで開催された“BIO International Convention”に参加しました。

この会議は、Biotechnology Innovation Organization(BIO)の主催で毎年行われている製薬を中心としたバイオ技術産業界での世界最大の年次会議です。今回は、25周年ということもあり、世界74カ国から17,000人以上が参加し、過去10年で最高の人手となったようです。主な参加者は、ビッグファーマと呼ばれる製薬グローバル企業を中心とした世界の主要な製薬関連企業、バイオ技術スタートアップ、大学などの学術研究機関で、バイオ技術業界の主要な企業や専門家のキーパーソンのほとんどがここに集まっていたのではないでしょうか。日本からも約250人が参加し、今年は東大、京大、北大など特に国立大学を中心とした大学関係者が例年より多かった印象でした。

この会議のハイライトは、「ビジネスフォーラム」と呼ばれるビジネスマッチングです。事前にマッチングシステムを使って設定された11の面談を通じて、技術移転に関する商談やネットワーキングをするというものです。今回設定された個別面談の数が45,000件を超えたということで、単独イベントのミーティング実施件数のギネスレコードとなったそうです。

オープンイノベーションの最先端を行く製薬企業、つまり技術を探している人達と、先端的なバイオ技術を研究開発する学術研究機関やスタートアップ、つまり技術を売りたい人達、これら二者のマッチングがこの会議の大きな目的となっています。非常に高額な参加費であるにも関わらずこれだけの参加者が集まるのもこのためです。

JTGは、日本から唯一のオープンイノベーション・コーディネーターとして10年以上に渡ってほぼ毎年参加しています。今年も、このビジネスフォーラムを活用して30以上の企業や学術機関との個別ミーティングを実施しました。欧米だけでなくイスラエルや中東、アジア、オセアニアの業界関係者とのネットワークを築くことができたことが収穫でした。

今回の会議参加を通じて、特に創薬分野でのさらなる研究開発の重要性と同時に、オープンイノベーションの進展がさらに求められることを再認識できました。また、世界的な人口急増と先進国で進む高齢化により製薬企業は引続き今後の成長が見込まれており、バイオ技術業界全体としてもさらなるビジネスチャンスが見込まれているということが実感できました。

来年は、JTGの本拠地フィラデルフィアでの開催となります。

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