ニーズの概略

概要:

欧州を拠点とするグローバル企業が、調理済みおよび乾燥硬化した食肉製品などの最終製品の保存性を向上させる、オリーブの木やオリーブを原料とする食品グレードの原材料を探しています。


背景・詳細:

食肉市場の現在のトレンドは、成分表からE番号のついた添加物を減らし、可能であれば排除することです。しかし、その解決策が十分に検証されていない場合、最終製品の保存性が損なわれる可能性があります。

E番号*の代替品はたくさんありますが、そのほとんどは科学知識が不足しており、またその知識も共有されていません。そのため、適切な開発ができず、消費者のクリーンラベルプロジェクトをサポートすることができません。さらに、規制に適合していないものや、与えられた情報が規制当局の前で検証するのに十分でないものがあるのが現状です。

そのような中、保存と酸化に関して、科学的根拠に基づき、規制をクリアした天然材料を使用した解決手段を提供することは、食品業界、特に食肉業界にとって大きな関心事です。

消費者は、原材料がわかるような、より明確な原材料の表示を求めるようになっています。オリーブは地中海食の一部であり、その健康効果から、非常に高く評価されるとともに良い印象を与え、消費者の購買意欲につながることがわかっています。

*E番号:EU内で使用するために決められている食品添加物に付与される分類番号


技術要件:

保存については、腐敗菌だけでなく、リステリア菌、サルモネラ菌、クロストリジウム菌などの病原性細菌にも有効な天然溶液に関心があります。酸化については、脂肪や色の酸化を防止する天然溶液の両方に関心があります。

<必須要件>

  • 酸化防止剤および/または着色料
  • 酸化防止剤および/または脂肪
  • 防腐剤、保存性向上剤、および/または
  • 防腐活性、病原性細菌(主にリステリア、サルモネラ、クロストリジウム)に対する活性および/または
  • 欧州での規制に適合している
  • 信頼性の高い科学的データ
  • 分析値
  • 賞味期限の検討

<望ましい要件>

  • 食肉用途で行われた試験
  • 粉体であること
  • アレルゲンを含まない
  • 低用量で使用できる

<検討可能な領域>

  • オリーブの木、葉、などから得られるあらゆる分子

<検討対象外>

  • オリーブに関連しないもの

連携形態:

  • 共同研究・開発
  • ライセンス
  • 特許譲渡
  • 合弁事業
  • その他

技術成熟度(TRL):TRL5以上

この企業は、提供されるソリューションの利点を示す確かな科学的データが提供される限り、商業化されているかどうかにかかわらず、どのような技術提案でも歓迎します。理想的には、できるだけ商業化に近いレベルにあることが望ましくはありますが、学術機関や大学、研究所でごく初期段階にある技術も対象となります。その場合、そのソリューションを市場に投入するために、共同研究などで提携することに興味があります。


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

Japan Technology Group, Inc. について

このニーズはJTGが代理して募集しているニーズです。JTGは国際的な知的財産の活用を支援するコンサルティングファームです。グローバルビジネスで培った豊富な経験と高度な専門性に裏付けられたプロフェッショナルサービスの提供を通じて、海外での知的財産の活用と発明の事業化をサポートします。