ニーズの概略

概要:

シンガポールの鉄鋼ソリューション企業が、鋼材の状態を把握・加工・分析するためのAI対応モバイルアプリソリューションを開発できる協業者を探しています。


背景・詳細:

建設業界では、水辺から地下開発まで、さまざまな用途で基礎鋼材のソリューションが使用されています。このような用途では、ある程度の期間使用されると、鋼材の状態が劣化するのが一般的です。特に仮設構造物では、使用後の鋼材(矢板、梁、チャンネルなど)の状態にばらつきがあり、錆、孔あき、打痕などの劣化が見られることがあります。このような鋼材の状態を迅速かつ効果的に評価し、再利用や廃棄を判断することが望まれています。

シンガポールの鉄鋼ソリューション企業が、鋼材の状態を把握・加工・分析するためのAI対応モバイルアプリソリューションを開発できる協業者を以下の課題で募集しています。


技術要件:

課題(1) 錆の等級付け<優先>

  • 構造用鋼材の画像解析をモバイルアプリで行うこと
  • 画像処理と分析は、Android/iOS モバイルデバイス(推奨)またはクラウドベースの分析のためにクラウドに一括アップロードすることができること
  • 依頼元企業が提供する段階的な基準(4~5等級)に基づき、存在する欠陥を特定し、特徴付けること(特定される典型的な状態には、錆の状態や、孔食、へこみ、亀裂などの変形が含まれます。)
  • 技術提供者は、AIモデル開発のための学習・評価用データセットの要件をアドバイスすること
  • 技術提供者は、依頼元の企業と共に画像データセットに対するデータアノテーション(データ注釈)を行う
  • 屋外の自然光の下で使用することを想定している
  • 目標精度95%、最大0.5mの距離から撮影した画像で動作可能であること(目標精度は、相互に合意したAIモデルのトレーニング期間後に達成可能であること)
  • 測定データは、関連する記憶手段(依頼元企業が提供するRFIDタグなど)に送信・記録されること

課題(2) カウント

  • モバイルアプリを使用して、建設用鉄鋼製品の自動計数を実行できること
  • 処理と分析は、Android/iOSモバイルデバイス(推奨)またはクラウド経由で実行できること
  • 測定データは、関連するストレージ手段(例:依頼元企業が提供するRFIDタグ)に送信され、記録できること
  • 本アプリは、物体の一部または全部が覆われている場合のカウントには使用しない予定である
  • 屋外の自然光の下で使用することを想定している
  • 典型的なシナリオは、複数の列に縦に積み上げられたシートパイルの枚数を数えることである
  • 目標F1スコア95%、アイテムから1.5m~2mの距離で操作可能(目標F1スコアは、AIモデルのトレーニング期間を経て達成可能であること)

課題(3) 寸法測定と幾何学的分析

  • ARベースの測定アプリを使用して、物理的な建設用鋼材の寸法測定を自動化できること
  • 物理的な寸法の測定に加えて、反り、たわみ、ねじれの偏差などの欠陥も特定(および定量化)できるアプリ
  • 想定される視点は、断面(垂直)と直交を想定している
  • 目標精度95%、対象物から1.5m~2mの距離で動作可能(目標精度は相互に合意したAIモデルのトレーニング期間後に達成可能であること)
  • 測定データは、関連するストレージ手段(例:依頼元企業が提供するRFIDタグ)に送信され、記録できること

<評価対象外の技術>

  • 学術研究または初期段階(TRL5以下)の技術
  • 予知保全や状態監視のためのセンサーや技術

連携形態:

  • 共同研究・開発
  • 特許譲渡

技術成熟度(TRL):TRL6〜7


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

Japan Techhnology Group について

このニーズはJTGが代理して募集しているニーズです。JTGは国際的な知的財産の活用を支援するコンサルティングファームです。グローバルビジネスで培った豊富な経験と高度な専門性に裏付けられたプロフェッショナルサービスの提供を通じて、海外での知的財産の活用と発明の事業化をサポートします。