ニーズの概略

精神疾患分野における治療方法の開発

ファイザー社は、精神疾患分野の大学研究者やバイオテクノロジー企業とのコラボレーションを求めています。大学研究者やバイオテクノロジー企業の研究者の方々との共同研究により、下記の精神疾患の治療に有効な画期的な医薬品の開発を目指しています:

  1. 統合失調症(Schizophrenia)
  2. 双極性障害(Bipolar Disorder)
  3. うつ病(Depression)

要件:
提案には、以下の要件が求められます:

ファイザー社の関心のある分野(「考えられるアプローチ」の項参照)において、少なくとも1つの項目に該当する

  • 臨床、疾患関連、生化学,生理学、イメージングまたは遺伝学の知見から得られた発表データにより裏付けされた理論的根拠に基づいたものである
  • 臨床症状および臨床効果を予測可能な疾患関連モデルから得られたin vitroまたはin vivoデータに裏付けされたものである
  • 具体的で明確なマイルストーンがあり、それらが2年の期間中に適切に設定されている

背景:
現代において精神疾患は身体障害の主要な原因の1つとなっています。ファイザー社は、統合失調症、うつ病、薬物依存およびその他の中枢神経系の疾患に対する新たな取り組みを行っています。ファイザー社のニューロサイエンス分野の研究者は、神経・精神疾患で苦しむ患者さんの生活を改善するという共通の使命のもと、世界一流のパートナーと共同研究を行うことを強く望んでいます。

考えられるアプローチ:
ファイザー社は以下のようなプロジェクトについて関心を持っています:

  • 大うつ病性障害(MDD: Major Depressive Disorders)の補助治療

o ケタミン類似の特性(効果発現時期および効果持続期間)を有し,精神症状の副作用のない新たなうつ病治療薬

o 大うつ病性障害の残遺症状(不安症状など)を治療するための補助薬

  • 統合失調症に対して陽性症状を改善する効果を有する補助治療

o 統合失調症における陰性症状および認知障害に有効な補助治療薬(例、GlyT1、mGluR2/3、GABA系の薬剤)

o 統合失調症の発症に関する新たな仮説(酸化ストレス、炎症、ミエリン障害、 神経細胞遊走障害、神経新生障害)を標的とした薬剤またはアプローチ

  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD: Post Traumatic Stress Disorder)および全般性不安障害(GAD: Generalized Anxiety Disorder)に関する新規の治療方法
  • アルコール依存症およびオピエート依存症に対する新規のアプローチ

関心の無いアプローチ:
以下に示すような提案は対象としていません:

  • 作用機序が明らかでないもの
  • 作用機序がドパミンD2/セロトニンに基づく抗精神病薬で,既存の標準的療法から差別化できる可能性が低いもの
  • 躁病のみを対象とする治療法
  • 次の作用機序に関するもの:SSRIs, SNRIs, mGluR5, GlyT1, H3, α7, α4β2, nAChRs
  • 十分に検証されていない創薬標的遺伝子
  • 中枢神経系を作用点とする高分子で,中枢移行性に関するデータや作用機序が検証されていないもの
  • 2年間の研究期間で具体的で明確なマイルストーンが示されていない包括的資金提供を求める提案

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keywords1: Psychiatric Disorder,Schizophrenia,Bipolar Disorder,Depression,central nervous system (CNS),Depressive Disorder(MDD),post-traumatic stress disorder(PTSD),generalized anxiety disorder(GAD),alcohol and opiate addiction
keywords2: 共同研究、資金提供
language : -JP
infocode : m01y0FcB07r01
N-number : 0F_J68

Pfizer について

ファイザー(英: Pfizer Inc.)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州に本社を置く製薬会社である。2013年世界の医薬品売上高で一位である[1]。ニューヨーク市マンハッタン区のグランド・セントラル駅に程近いミッドタウン東部に、本社ビルを所有している。ダウ平均株価の構成銘柄に選ばれている。