2024年 国内特許登録、上位に自動車関連企業が3社 ランキングでも中国勢が急伸

特許出願で競う次世代モビリティ―日本の自動車産業と海外勢の攻防


特許庁の「特許行政年次報告書(2025年版)」によると、

2024年の国内企業による特許登録トップ10には、自動車関連が3社ランクイン。

  • トヨタ自動車(2位、3658件)、デンソー(7位、1668件)、ホンダ(8位、1651件)と安定した成果を維持
  • 1位はキヤノン(3897件)で、総合力の高さを示している 。

一方で、中国や韓国といった海外勢も急成長。

  • EV関連で急伸したファーウェイ(中国)は972件、LGエナジー(韓国)は962件など、国外企業の存在感が際立っている。

キーワードとしては「電気機械」「制御」「計測」「環境技術(カーボンニュートラル)」領域での出願・登録が活発

  • トヨタ/デンソー/ホンダが上位に並び、EV・バッテリ制御など次世代車関連技術が強調された

ただし、個別には件数が伸び悩む企業も。

  • 直近3年の比較では、デンソー(2919件→1668件)、マツダ、アステモで登録数が減少傾向にある

世界全体(2023年)の登録件数は約200万件。

  • うち中国国内の占有率は約45%、米国・日本は合わせて約30%、日本企業の海外出願件数は4年連続で減少中

今後の視点:

  • グローバルで進展するEVなど次世代車向け技術に対応し、日本企業は特許戦略の強化が喫緊の課題。
  • 海外企業の勢いに対抗するためには、国内および国際特許出願の拡充が求められる。

ソース:日本自動車会議所

*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)がニュースの要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外から発信されたニュースの場合)した上で提供しているものです。

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